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「今を共に生きる」という言葉がふさわしい

「今を共に生きる」という言葉がふさわしい今回の公開講座でした。そこには普通の生活・暮らしがありました。楽しく親の介護を話す中井佳子さん。親の人生を知り、完成期(終末期)のコーディネートは子としてのわたしの幸せと語る辻屋康子さんの発表でした。

発表者 中井佳子 昨日の公開講座が終わって今感じていること。 父は入院、母は認知症とこれから父も家で見れるのかと、家族で考えて行こうか、から始まった私の介護、父も今は回復し私は月に1~2回位行く位になりました。その中で私なりに考えてきたことを話したいなと思いやってみました。父母、兄、妹、甥姪と家族、訪問看護、かかりつけの先生等いろんな人の協力で在宅が可能になっています。介護が始まった頃は、どうしたら良いかと正しい方法を探してやろうとしていたのですが、あまり自分のことを出さない父が母に頼れないと、自立してきたり、母は認知症になって、一家の要としてやらなければという思いから少し解放されて、子どものような表情を浮かべることも多くなりました、父と母の会話も本人たちは必死でも、横からみていたら喜劇のようにほほえましい場面もあったり、同居の孫が食事準備をやったり、家族の役割(やること)は変わってきてますが、一人ひとりの大切さは変わらないようで、介護を機に、家族同士親しくなって、新たな関係が始まっていくのを感じています。24時間介護を担っている方は、たいへんで私の経験など、参考になる話ではないかもしれませんが、介護を一人で背負うのではなく、色々な人の力を借りて、一人ひとりがやれることで心が満たされたり、育っていく機会でもあるのかなと思えました。鈴木節子さんたちが進められている「憩うkaigoカフェ」も、専門職だけだなく、カフェを通して、子ども、障害者他いろいろな人と語り合う中で、人として生きること(尊重されること)を語り合っていきたいなどの節子さんの熱い思いを聞いて、介護という切り口から、あらためて地域共生社会への糸口が見つかるのではないかと感じました。

発表者 辻屋康子 私は発表してみて、介護と言うより、父の人生の終末期のコーディネーターだなあって思いました。 コーディネーターとしては、父が何を生きがいとして生きてきたのか?どんな人たちと人生を楽しんで来たのかを深く知って行くことが大切だと思います。 こういう視点の介護は、あまりないかも知れないけど、親の人生を知って送り出すことは、子供の人生も豊かにしていって、自分の生き方も見直すことになると思います。 例えば、平凡にみえる人の人生にも色んな出会いがあり、賭けて来たことが有るはずです。看取り前の準備としてはとても大切な事だと改めて思います。親の人生を知れば、介護の難しさも自然に解けて行くのではないでしょうか。

参加者 宮地小浪(8月2日 夫他界 ) 「今を共に生きる」いいですね。 宮地さんの介護に専念するようになって1年半、いつ逝ってもおかしくない状態で日々暮らしていました。本人の覚悟があったからこんな話も出来たのかなと思いますが、本人と娘・息子・私で2回もしバナゲームをしました。お互いに大事にしていることを知り、それを大事にしたいなと思いました。 何か遣っておきたいこと、心残りなことはないかなと聞きに来てくれた人もいました。 会いたい人には、メールや手紙などで連絡を入れました。相手の事情もあるので全員にという訳にはいきませんでしたが会いに来てくれました。 スイスにサイエンズをという念いもその結果を聞く前に逝ってしまいましたが、本人は満足していると思います。 宮地さんが亡くなって2wが経ちました。いろんな人からどう?寂しくない?などと聞かれますが、不思議と何か私の中ではやりきった満足感のようなものがあります。 宮地さんの思いをどこまで聞けたかは分かりませんが、私の出来る所で精一杯やったかなと思います。 昼夜逆転で本人も熟睡出来ていないのでつらかったと思います。私も昼は眠りたくても眠れないし、もうだめかなと思った時に入院するのはどうかという話もありました。本人も短期ならと思っていたようですが、本心は、したくないというのが分かって、私も頑張ろうと周りの人に助けを求めました。何人かの人が協力してくれました。ケアマネさん、訪問看護師さんにもいろいろ相談にのってもらいました。 その人の人生を共に活ききるという感じ。 今をその場にいる人びとと共に生きるということなのかなとも思いました。

アドバイザー 鈴木節子(ゆいま~る室長) 今日は、とても有意義な1日でした。佳子さんと康子さんの介護のお話良かったです。 佳子さんは、素晴らしい介護者です。お父様、お母様の事を詳しく把握されており、日頃の関わりが深いと感じました。 大阪へ通われるのは大変だと思いますが、今の時間を大切にお過ごし下さい。 康子さんは、お父様の事を考えて、ケアマネさんを始め、多職種との関わりがとても上手だと思いました。お二人の介護の経験は、何物にも代えれず貴重体験であり、まさしく地域ケアシステムの地域とマッチングしています。本人、介護者側と多職種との関わりがとても大事と思いました。今日は、私の方が専門職向けに反対にアドバイスして頂いたと思っています。 もしバナゲームも面白かったです。その時の価値観で違うカード選ぶと思うのですが、今日は、あのカードでした。 ACPと一緒で、もしバナも考えが変わるのですね!参考になりました。


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