エンディング録音
「理想の暮らしを語る会」では、エンディング録音というのを始めています。 自身の終末期の治療や介護、葬儀などについての自分の希望や、家族への伝言などを録音します。 記述式のエンディングノートというものは今やいろいろな機関が発行していますが、録音は少ないように思います。
皆で集まって、それぞれが録音に挑みますが、書くのと声に出して言うのとは何か違うような感じがします。 それにいろいろな人に自分の意思を伝え、聞いてもらうと、静かな覚悟のようなものも生まれるようです。
現代では、医療の発達や衛生環境の改善によって、日本人の平均寿命はまたたくまに延びました。 それに伴う死生観 も変化して、「死」を遠ざけ、死は敗北、長く生きることこそ善とみなされるようになってきたのではないでしょうか。 しかし現状は、高齢化が進むといくつかの疾病をかかえながらの生、そして最後は病院で管に繋がれて、または施設で我慢を強いられての最後を迎えれる人が多いと思います。 管理されることもなく、それぞれの自由な意思で安心して穏やかに逝きたい・・ そこで「人間の死を考える」場を設けようと、毎週有志が集まって、ああだこうだと楽しく語らっています。 具体的にエンディング録音は以下の項目をボイスレコーダーに吹き込んで、ファイルにしてGメールで送り、オフィスに保管しています。
このように録音したものはいつでも変更できるので、気軽にやっぱりこうしようこうしたいと何度でも録音し直すことができます。
そして、永代供養の墓としてどこがいいのかも検討もしています。
龍源寺 http://www.ryugen-ji.jp/cemetery/c1.html 60代70代の人にとって、生きることを考えるのは自ずと死をも含まれてきます。 そこで、平穏死という考え方が一番しっくりくるねと、今のうちに出来ることをやりたいと始まったのが「看取りの家」構想です。
小規模多機能型居宅介護事業の一環として、子供広場や看取りの家、町の保健室など、楽しみながら作って行こうと、専門家や医療関係者、学者などを招いて公開講座などのディスカッションもしています。