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老いを楽しむ


金治さんの話の中で、彼が住んでいる場でのごみの分別の話がありました。

杖をつきながらぼそぼそと歩いている彼の話の一旦はこうでした。ある日ごみの集積場に近くのおばあさんが持ってきたごみ袋の中が分別されていないその袋を見た人が「分別されていないじゃない、持って帰って分別して下さい」と言った。おばあさんはしかたがないかという顔で帰り始めた。それを見た彼は後を追っかけて、「おばあさん僕がするよ」と言ってそのごみ袋を引き取って来たと。その後も彼はおばあさんのごみの分別をし続けているという。おばあさんに認知症が出始めたのを知るにはごみの分別が誰にも分るし、互いに助け合っていけるチャンスでもあると。現在、彼は自分の身体の状態を受け入れているという。受入出来ない以前の彼は、そのような場面では「分別出来てないじゃないか!と責めるような気持ちになったことがあった」と語っていた。人が老いていくということは以前出来ていたことがだんだんと出来なくなる。それを受入れることが出来るか出来ないかが幸せに老いるかどうかの決め手だと思う。老いを日々楽しむ金治さんの暮らしを垣間見れたお話でした。

(記事 中井正信)

私にとっての介護とは

そんな質問を亜子さんからもらって、初めて考えました。介護を通して、新しい人間関係を作るんだなあって思いました。 私が父を介護するなんて、若いときに考えたことも無かったです。私は父と子供の頃は数年しか一緒に暮らしていません。父が留守がちだったのと、私の母と別れたりしたからなのですが、長生きしてくれて、週に一度でも介護らしきことをしなければ、父の人生に触れなかったと思います。介護はされても、しても心を育てるのではと思いました。

(記事 辻屋康子)

ワークショップ

身体を使った簡単なゲーム遊びや、寸劇などを体験してもらいました。 老いの楽しみは、重要な役割から離れて自由に遊ぶことでもあるのかな? しかし、まだまだボケてはいない!恥はかけない!と頑なになって、間違えないようにしようとか、笑われないようにしようとかすると、楽しめないのではないだろうか。 特に男性はその傾向がある?(笑) 死ぬことは選べないけど、老い方は自分で選べる。 楽に自由に楽しめたら最高だな。 老い楽の生き方をもっとみんなと探っていきたいと思いました。

(記事 今井亜子)


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